
処分の軽減
意見の聴取(聴聞)とは
行政から不利益処分を受ける際、その処分に対して自らの意見を述べる機会のことです。不利益処分に対して意見を述べる目的は、自分の利益を守ることにあります。行政庁の誤った判断や、こちらの事情が考慮されないまま一方的に不利益を被ることのないよう、処分が確定する前に行政庁に再考を促す機会です。
本記事では、交通違反や交通事故による運転免許の取消し・停止などの不利益処分に関する意見の聴取(聴聞)についてご案内します。
運転免許の処分に特化した主張の場として「意見の聴取」がありますが、違反や事故の内容によっては「聴聞」に出席することもあります。
交通違反や交通事故によって累積点数が一定の基準を超えると、免許の停止や取消し処分を受けることになります。ただし、実際に処分が確定する前に「意見の聴取」という手続きが設けられており、違反時の状況などについて処分が適正かどうかを最終的に判断するため、本人の意見を聞く場となっています。
意見の聴取・聴聞通知について
意見の聴取(聴聞)の対象となる違反や事故を起こした後、一定期間後に公安委員会から呼び出しがあります。その際、「意見の聴取・聴聞通知書」という名称の書面が郵送されます。
通知書には、処分の原因となった違反や事故の名称、出頭日時、会場の案内などが記載されています。通知書に従い、当日出席して聴聞の場で主張を行うことになります。
意見の聴取・聴聞の日時
大阪府の場合
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毎週水曜日:取消処分の予定者 8:00~15:30
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毎週木曜日:90日以上の停止処分の予定者 9:00~12:00
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会場:大阪門真試験場 5階
兵庫県の場合
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毎週木曜日 午前:90日以上の停止処分の予定者
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毎週木曜日 午後:取消処分の予定者
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会場:兵庫県警本部 1階
注意事項
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各都道府県公安委員会によって、会場や日時が異なりますので、通知書で必ず確認の上、出席してください。
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指定された日程に出席が難しい場合は、当該公安委員会へ電話連絡することで日程変更が可能な場合があります。
上申書について
上申書とは、警察や公安委員会に提出する文書です。
交通違反・交通事故による免許の停止・取消し処分の軽減を目的として、「上申書」「嘆願書」「反省文」といった名称で提出されることがあります。
処分の軽減について
意見の聴取手続きでは、交通違反・交通事故による免許停止・免許取消しの処分を軽くするために、上申書などの提出によって主張が認められれば、悪質でない事故や違反の場合に限り、免許取消しではなく180日以下の免許停止に処分が軽減される可能性があります。
意見の聴取の結果
意見の聴取の結果は、当日会場で言い渡されます。
公安委員会の判断基準に従い、軽減処分が認められるのはごく一部のケースのみです。
なお、係官から軽減基準の詳細を教えてもらうことはできません。
そのため、当事務所で受任させていただいた場合でも、必ずしも軽減処分が認められるとは限らないことをご承知おきください。
処分の種類
処分には「行政処分」「刑事処分」「民事処分」がありますが、当事務所では行政処分のみを取り扱います。
行政処分について
行政処分は、道路交通の安全確保を目的とし、公安委員会が行政法上の権限に基づいて行う処分です。
交通事故の内容や責任の重さに応じて違反点数が加算され、点数が一定基準に達すると「免許取消し」や「免許停止」などの処分を受けることになります。
違反点数一覧表について
以下は、違反点数一覧表の抜粋です。
(情報発信元:警視庁運転免許本部 資料管理係、更新日:2020年6月30日)
違反点数の一覧表は随時更新されるため、最新の情報を必ず入手してください。

特定違反行為について
特定違反行為とは、重大過失に該当する違反行為であり、加算される点数も多く、免許取消し期間も長期間となります。
